賃貸物件を探す際、建物の構造に注目したことはありますか?
「鉄筋コンクリート造」「鉄骨造」などいろいろありますが、もしかすると「木造」にマイナスなイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、木造には木造ならではのメリットもたくさんあります。
そこで今回は、木造の賃貸物件を選ぶメリット・デメリットについてご紹介していきます。
構造から考える木造賃貸アパートのメリットとは?
木造アパートの賃貸物件を選ぶメリットは、まず「デッドスペースが少ない」ということです。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造は柱が太いため、どうしても天井や壁に梁が飛び出してしまいます。
木造の場合は柱が細いので、部屋の中に干渉してくることはほとんどありません。
また、他の構造より通気性に優れているという点も木造のメリットです。
湿気や熱が室内にこもりにくく、ダニ、カビ、結露が発生しにくいという特徴があります。
木造に対して「火事に弱い」というイメージを持っている方もいますが、実際は火事が起きても柱の表面から炭化していくため、燃え尽きるまでにはかなりの時間かかり、建物自体が崩壊するケースは稀です。
特に築年数の新しい木造アパートには特殊素材を使用した物件もあり、耐火性は大きく向上しています。
耐震性に関しても、1981年の新耐震基準後に施行された木造アパートでは性能が大幅に見直されました。
賃貸物件探しの際は、築年数にも注目してみてくださいね。
木造賃貸アパートのデメリットとは?構造の大幅な改善も
木造の賃貸物件を選ぶデメリットとしては、「防音性が低い」ということです。
他の構造と比べると生活音が隣室や下の階に響きやすく、また外からの騒音も聞こえやすいという特徴があります。
しかし、床や壁に遮音材を入れるなどの工夫をしている木造アパートもあるので、内見の際に防音性を確認しておくとよいでしょう。
また、生活音が気になりにくい間取りになっている木造アパートもあります。
洗濯機置き場やトイレの位置など、音が出やすい設備の配置にも注目してみましょう。
また、木造アパートの通気性の高さは大きなメリットの一つですが、裏を返せば「気密性が低い」というデメリットにもなります。
他の構造と比べると冷暖房の効きが悪くなるので、断熱シートを窓に貼るなどの対策をおこないましょう。
木造賃貸アパートは家賃が安い?構造の特徴と併せて検討を
木造アパートには、メリット・デメリット両方の要素があります。
それらを天秤にかける際には、ぜひ木造アパートの大きな特徴として「家賃の安さ」も考慮に入れてみてください。
一般的に、同じ広さの他の構造よりも、木造アパートは家賃が10%程度安くなるといわれています。
エレベーターがないので、管理費もマンションほどかかりませんよ。