賃貸物件を退去する際は、部屋を掃除しておかなければなりません。
多くの賃貸物件ではハウスクリーニングがおこなわれますが、汚れがひどい状態では追加料金を請求されてしまうこともあります。
そこで、退去時に掃除をしておくべき範囲や方法など、気になる「退去掃除」のポイントを解説します。
賃貸物件の退去時の掃除の程度は?原状回復の範囲を確認
賃貸物件を退去する際、借主には「原状回復義務」があります。
原状回復とは、部屋を借りる前の状態に戻すことをいいますが、“契約時と同じ状態”に回復させる必要はありません。
借主の故意や過失によって生じた傷や損傷についてのみ責任があり、以下のようなケースが該当します。
借主の修復義務範囲
●家具を引きずって床が傷ついた
●タバコのヤニ汚れによる壁紙の黄ばみ
●借主の不注意で壁紙が剥がれた
●借主の不注意によるガラスの破損
●結露を長期間放置して壁が腐食した
「経年劣化」や「家具を置いたことによるクッションフロアのへこみ」など、常識的な範囲内での使用による劣化は大家さん側の負担となります。
借主が負担すべき修繕費は、敷金から差し引かれるのが一般的で、修繕費が敷金の額を超える場合は、その差額を支払うことになります。
賃貸物件退去時の掃除!キッチンはシンクと油汚れ
家の中でもとくに掃除が重要なのが水回り。
まずは、キッチンのなかでもとくに汚れやすい箇所と掃除の方法をご紹介しましょう。
●シンクの水垢
水垢はアルカリ性汚れのため、酸性のクエン酸水をスプレーして中和させ、メラミンスポンジでこするとより落ちやすくなります。
●換気扇の油汚れ
ファンやフィルターなどの着脱可能な部品を取り外し、油汚れ用の洗剤を混ぜたお湯につけておきます。
汚れを浮かせたあと、細かいところは歯ブラシなどを使って洗います。
●レンジフード
ペーパータオルに油汚れ用洗剤を染み込ませ、レンジフード内に貼りつけてしばらく放置し、油汚れが浮いてきたら拭き取りましょう。
●ガスコンロ周辺
ガスコンロにこびりついてしまった油汚れは、液体クレンザーをかけてブラシでこするか、油汚れ用の洗剤を使って拭き取ります。
賃貸物件退去時の掃除!浴室はカビと水垢
日頃からの掃除が重要な浴室のポイントは、以下のとおりです。
●天井の汚れ
見落としがちな天井はカビが繁殖しやすい場所ですが、水拭きやウェットシートできれいになります。
柄付きのブラシやモップを使い、四隅も忘れずに拭き取りましょう。
●カビ
湿気の多い浴室は、カビの温床。
ゴムパッキンなどに発生したカビは、塩素系のカビ取りスプレーが効果的です。
カビにスプレーを吹きかけた上にクッキングペーパーを乗せ、さらにラップをして洗剤が蒸発しない状態で1時間半ほど放置し、その後クッキングペーパーをはがして歯ブラシでこするときれいになります。
●水垢
鏡や蛇口の水垢がお風呂用洗剤で落ちない場合は、クエン酸スプレーを使用しましょう。
スプレーを吹きかけてスポンジでこすれば、水垢が分解されてきれいになります。
●床と排水溝の汚れ
汚れが気になる場所に重曹とクエン酸を振りかけ、少量の水をかけます。
発生する泡が床や排水溝の汚れを分解するので、1時間ほど置いてからシャワーで流しましょう。
まとめ
キッチンや浴室、トイレなどの水回り、レンジ周りをきれいに掃除することで、退去時の印象が大きく変わります。
引越し当日すべておこなうのは困難ですから、計画的に掃除をしておきましょう。
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