週間朝日 2001/3/23 より『ピッキングに強い』カギの死角美和ロック  ドライバー1本で素人でも簡単に壊せる特殊工具を使ってカギを開ける ピッキング犯罪が社会問題になっている。 http://www1.odn.ne.jp/~cby55270/Yamashita-4.html より転載 だが、特殊技能や特殊工具を使わずに、ドライバー1本で簡単に壊され てしまうカギがあるというのだ。それを生産しているのが、業界最大手の カギの美和ロック(本社・東京都港区)ということで、いまカギ業界は大騒 ぎになっている。男性が手にしたのは、マイナスドライバー。それをカギ穴にこじ入れてグ イッと廻すと、カギ穴の周りのシリンダーヘッドが2つに割れてしまった。 そこに再度ドライバーの先端部分をこじ入れて廻すと、カギが開いてしま ったのである。(中略)  これは、2月に西日本のある地方都市で催された開錠業者を対象にし たカギの展示会の会場。このカギは、美和ロックが「ピッキング対策は万 全」と宣伝している《U9(ユーナイン)》というタイプだ。 冒頭の展示会参加者の驚きはこれで終わらなかった。先端を少し変形さ せた針金を入れて5秒前後回すと、いとも簡単にカギが開いてしまった わけである。 驚きを隠せない記者に対して、展示会の主催者のAさん が別室に記者を招き入れた。「先ほど実演したのは、美和ロックさんが昨 年秋まで生産していたタイプのカギです。その後の改良品(新型)はドラ イバーでは開かないことになっていますが、ちょっと見てくれますか」  Aさんは市販されているやや大きめのマイナスドライバーを取り出し、カ ギ穴に入れてハンマーで2回ほどたたき、力任せに何度か回すと、シリ ンダーヘッドが取れて壊れてしまった。Aさんは言う。「ドライバーで壊せ るカギなんて、この業界では聞いたことがありません」  展示会に参加業者によれば、昨年当りから、ドライバーで《U9》がこじ 開けられてしまう被害例を聞くようになったそうだ。ドライバーは、どの家 庭にもある日曜工具。それでカギが簡単に壊されるとしたら大問題だ。  製造・販売元の美和ロックに話を聞くと「昨年夏に、業界の人からドライ バーでこじ開けられることを指摘されました。これは《U9》とほぼ同じ構 造の《UR》というカギで、秋にシリンダー部分を強化した改良型に変えま した。同時に《U9》も強化しました。」と説明する。(中略)  《U9》については、警視庁の外郭団体である全国防犯協会と警視庁 から「CP認定錠」「CP−C認定錠」とのお墨付きをもらっている。「CP認 定錠」とは耐久性、耐破壊性能などの基準をクリアしたカギ。「CP−C認 定錠」は、シリンダー部分の耐ピッキング性能に限って評価する制度で、 専門家が5分かけて開かなければ合格する。  しかし、前述したAさんが旧型、新型の《U9》ともに、ドライバーで壊し てしまった「現実」はどうなるのか。認定が甘いのではないか。(中略)  カギの取替業者や解錠業者、大手ドアメーカーなどからはこんな不満 の声が聞こえてくる。「U9はCPやCP−C認定を受けており安心してお 客様に売ってきた。ドライバーで壊れるとなれば、とても薦められません 。お客様が被害にあえば、われわれの信用にもかかわってきますから 」(中略)  このタイプのカギが改良されたことは、消費者サイドにほとんど知らされ ていない。当然、旧型がドライバーで壊されることも周知されていない。 業界最大手のメーカーなら、告知する責務があるのではないか。  カギの業界では、近くドライバーを改良して《U9》タイプのカギを簡単に 解錠できる商品が発売されるとの情報もある。すでに針金タイプは業者 向けに販売されている。ピッキング犯罪は、従来業者向けの解錠商品が 一般に出回ったことなどで拡大した。今回も同様のことが懸念される。( 後略)通称横穴式シリンダー《U9》は、ディスクシリンダーよりも危ない!!下記がディスクシリンダーより安全と言われた、 通称横穴式シリンダー《U9》のキー形状とキー差込口です。